墓石に使用する石やカタチについて知りたい!

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お墓・墓石づくりに本家や親戚の意見はさほど役に立ちません!?

いざ、お墓を建てるとしても分からないことばかり。

どんな石を使えば良いのか、どんな形のお墓にしたら良いのか、一般消費者には何がなんだか分からないことばかりでしょう。

でも、それは仕方のないことです。なにしろ、お墓購入の経験値がないのですから。

ならば、過去にお墓を購入したことのある親戚に尋ねたら…?

これも、あまり参考になりません。

数十年前のたった1回の購入経験者の意見など、参考になることはほぼないと言ってもいい位です。

親戚が信用できないと言っているわけではありませんので、そこのところは誤解がないようお願いいたします。

何が言いたいのかは、数十年前のお墓と今のお墓とでは、加工技術も施工方法も大きく異なっているということです。

数十年前のクルマの選び方を聞いて参考になりますか? 

お墓も同じで、数十年前は地震対策なんてなかったですし、中国産の墓石というものも日本では存在しない時代でした。

それゆえ、昔にお墓を建てた人の話はあまり参考にならないのです。

仮に、比較的最近にお墓を建てた人に相談をしたとしても、その人がどこまでお墓のことを研究して建てたかによります。

たまたま、家に来た営業マンが親切だったからという理由で、お墓を建てた人の意見を聞いても全く参考になりません。

…ということで、いよいよ本題です。

お墓に使用する石はどんな石を選べば良いのか?

お墓に使う石を「御影石」「みかげ石」と呼びますが、これは通称名で、岩石分類上では「花崗岩」に分類される石や、「安山岩」「斑レイ岩」などの石が多く使われています。

▲「世界の名石 石材カタログ総図鑑」/㈱インデックス刊引用


これらの岩石はいずれも、マグマが冷えて固まってできた石で、世界中の石の中で約150種類がお墓の材料として使用されています。

では、この約150種類の石の中からどれを選べば良いか、一般消費者にとっては、かいもく分からない問題でしょう。

ただ言えるのは、お墓はクルマや家電製品のように、10年~20年程度で買い替える製品ではないのと、雨露にされされる屋外に建てるわけですから、やはり、耐久性に優れた石を選ぶことがベストです。

この、石の耐久性、いわゆる風化に大きく影響してくるのが、「吸水率」「圧縮強度」など、石自体が元々持っている性質です。

吸水率とは、水を含みやすいか、含みにくいかの数値です。

圧縮強度は、石の硬さを表す数値です。

水を吸いやすい石、すなわち吸水率の高い石で建てたお墓は、吸い込んだ水のシミができ、見た目にも良くありません。

また、水が氷になる際の体積膨張による組織破壊の繰り返しで、風化につながる速度が速くなり耐久性にも影響するのです。

このように、水を含みにくく硬い石を選ぶことが理想ですが、激安で販売されている墓石には、まず使用されていません。

やはり、ある程度(激安ではない)の予算が必要となります。

一般消費者が良い石に出会うには?

では、具体的にどの銘柄の石を選べば良いのでしょうか?

さあ、ここからが一般消費者には極めて難しい問題です。

仮に、硬くて水を吸いにくい耐久性に優れた石を選ぶにしても、人それぞれ、色目や石目など、見た目の好みがあります。

そして、国産石材から外国産石材まで数多くの種類があります。

西日本の有名どころでも、世界最高級の銘石「庵治石」を筆頭に、「大島石」「天山石」「万成石」などかなりの種類があります。

外国産に至っては、中国産をはじめ、インド産、南アフリカ産、北欧、ポルトガル産などのヨーロッパ産の石まで数多くあります。

これらの石の中から、自分の好みに合った色目・石目であり、なおかつ、硬くて水を吸いにくい耐久性に優れた性質を兼ね備え、自身が考えている予算内でお墓を建てることが誰しもの理想です。

しかし、そうは上手くいかないのです。

なぜならば、お墓購入に関しては皆さま初心者だからです!

例えば、お寿司で最もお気に入りのネタがマグロとしましょう。

しかし、ひと口にマグロと言っても一種類だけではありません。

「本マグロ」「キハダマグロ」「メバチマグロ」など様々あります。

さらに、その中でも「大トロ」「中トロ」「赤身」などの部位に分かれ、味も違いますし値段も大きく異なります。

お墓に使用する石も同じく、国産の石なら「大島石」がお薦め、インド産なら「アーバングレー」がお薦めと石材店から言われても、マグロと同じくどの種類、どのランクかは分からないのです。

それを詳しくお知りになりたい方は、ネットでとことん調べるか、面倒と思われる方は私どもにご相談くださればお応えいたします。

しつこい売り込みや、電話セールスや自宅への訪問一切なし、ご相談は全て無料ですので、安心してご相談ください。

良い石だけでは良いお墓はできない!?

「うちは大島石の特級で建てたんだけど…」

「うちは最高級の天山石で建てたんだけど…」

このような内容の相談をよく受けます。

仮に、これらのように国産ブランド石材を使ったとしても、必ず良いお墓が出来上がるとは言い切れないから厄介なのです。

と言うよりも…

むしろ、良いお墓でない確立の方が高いかも分かりません。

その大きな理由の一つが中国での石材加工です。

近年では、日本国内で販売されている墓石のほぼ8割以上は、中国の石材加工工場でつくられ輸入された製品なのです。

「国産墓石を買うから大丈夫」と言われる方、要注意ですよ!

実は「国産墓石」と称して石材店で販売されている墓石の大半は、日本の石を中国に送り、中国の工場で加工された製品なのです。

日本の現行法律では、素材自体が日本で採掘された石なので、堂々と「国産墓石」と表示してもなんら問題はないのです。

一般消費者にとっては納得がいかないでしょうが事実なのです。

中国には、現在数百軒の石材加工工場があります。15年ほど前には2000軒以上あったとも言われています。

その中には、きちんとした製品をつくっている工場もあれば、一応「墓石」と呼べる製品だが、使っている石の品質も悪く、磨きや細かい部分の仕上げなども雑な工場もたくさんあります。

良い工場に当たれば良いが、その逆の場合は最悪です。

技術レベルの低い工場で、大島石や天山石の墓石をつくっても、「さすが国産」と言えるようなお墓ができるわけがありません。

それでも、一応「大島石墓石」であり「国産墓石」なのです。

これは、何も国産墓石に限ったことではありません。

中国の石もインドの石もほぼ全てと言っていいくらい、墓石として加工されるのは中国の石材加工工場なのですから。

しかし、一般消費者が中国のどこの石材加工工場で、自分の家のお墓がつくられるのかを知る由もありません。

もしかしたら、石材店も知らないかも分かりません。

なぜならば、ほんのごく一部(極めて少ない)の石材店を除いて、ほぼ全ての石材店は、中国加工の墓石を注文する際には、石材店自らが中国の石材加工工場に直接発注するのではなく、石材商社と呼ばれる墓石製品の卸問屋を通じて発注するのです。

したがって、その石材商社が、中国に数百ある工場の中から、どこを選んで製品をつくらせているかは消費者はもちろんのこと、石材店ですら知らないというケースがほとんどなのです。

これが、良い石と評判の銘石を選んでお墓を建てても、必ずしも「良いお墓」とならない最も大きな要因なのです。

結局、良いお墓となるか?そうでないか?の分かれ目は、最終的に行きつくところは「石材店選び」ということになります。

お墓のカタチを選ぶ

お墓を建てるにあたり、どの石を使うかはもちろんのこと、やはり、どんな形のお墓にするのかも気になるところでしょう。

お墓のカタチは大きく分けると「和型墓石」と「洋型墓石」、そして、洋型墓石には「シンプルな洋墓」「デザイン墓石」、さらには「デザイナーズブランド墓石」なるものもあります。

また、和型墓石も、神戸型、大阪型、岡山型などと呼ばれる、従来からその地域に建てられている標準的な形のものから、和洋折衷を取り入れた、おしゃれ感のある和墓もあります。

神戸型など標準的な和墓はあらかじめ形が決まっていますが、それ以外となると、見た目のデザイン性が要求されます。

洋墓やデザイン墓石など、これまでの墓石の形にはなかった、デザイン性が要求される墓石を望まれる場合に先ず大切なのは、これらの墓石の製作が得意な石材店を選ぶことが不可欠です。

買う側も具体的なデザインまで決まっていません。

「優しい丸い感じのお墓」とか「シャープな感じの墓石」とか、ほとんどが、このようなボヤーッとしたイメージでしょう。

このボヤーッとしたイメージを具体的なカタチに表し、トータルバランスのとれたデザインを提案出来るかどうかです。

「デザイン墓石」は昔からあったわけではありません。

20年ほど前から、徐々に増えてきた墓石のカタチです。

ここ最近では、デザイン墓石を望む消費者が多くなったので、デザイン墓石を前面に打ち出している石材店もありますが、真に得意としている石材店は、そんなに多くありませんので、ネット等で事前によく調べてから石材店に行く方が良いでしょう。

まとめ

多くの方がお墓を購入する際に先ず考えることは、お墓に使う石の種類とカタチやデザインについてです。

良いお墓の条件としては、もちろん石やカタチも重要です。

しかし、いくら品質の良い値段の高い石を選び、見た目におしゃれなデザインのお墓を建てたからと言って、本当の意味で「良いお墓」と呼べるかどうかは疑問です。

石の種類や見た目のカタチも大切ですが、
お墓の構造や墓地での施工の方がさらに重要です。

お墓はモニュメント(記念碑)やオブジェではありません。

お墓は大切な家族のお骨を埋葬してお祀りする場所です。

豪華で美しく、見た目には格好の良いお墓であっても、お墓の中に水が入ったり、地震に弱い構造であったりなど、墓石の構造や墓地での施工が悪ければ何の意味もありません。

また、足の不自由な方でもお参りのしやすいバリアフリー仕様や、雑草対策など、お手入れやお掃除のしやすさやも考慮した、墓参者の立場にもやさしい設計であることも重要なポイントです。

石の種類やカタチだけではなく、これらの面も総合的に捉え、なおかつ、ご予算にあったお墓に巡り会えば理想形です。

そこには、やはり、その想いを叶えてくれるだけのスキルを持つ、石材店を探すことが最も近道ですが、最も難しい問題でもあります。

本当に満足できるお墓を建てるには「石材店選び」につきます。

「家の近くにある老舗石材店だから」「チラシを見たから」「営業マンが親切だから」、このような石材店選びは危険です。

せっかく、インターネットでここまでたどり着いたのですから、もう少し頑張ってエリアをうんと広げて石材店を探してみましょう。

お墓の購入は一回限りなのですよ!

  • お墓(墓石)の価格相場がわからない
  • 購入経験がないだけに、お墓(墓石)というものがわからない
  • 墓地を探している
  • 郷里のお墓を現在の住まいの近くにお引越し(改葬)したい
  • 営業や売り込みではなく、中立的な立場の意見が聞きたい

常にご相談者様のことを第一に考え、
特定の考え方に偏ることなく「良いモノは良い!」「悪いモノは悪い!」の姿勢でアドバイス。
お墓のことなら、日本石材産業協会認定
「お墓ディレクター」が在籍している
兵庫県知事認可団体の
「神戸市石材企業協同組合」へご相談ください。

しつこい営業は一切行っておりません。
絶対に押し売りはいたしません。

安心してご相談・お問い合わせください。

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第2・4木曜日定休(土・日・祝も受付可)

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この記事を書いた人

私たちは常にお客様の立場でお墓づくりを考え、「良いものは良い!」「悪いものは悪い!」の姿勢で、極めて中立的な立場で判断し、的確なアドバイスをさせていただきます。

【役職・資格など】
・ 株式会社第一石材 代表取締役 
・ 神戸市石材企業協同組合 代表理事(理事長)
・ (一社)日本石材産業協会 理事
・ (一社)日本石材産業協会 近畿地区長
・ (一社)日本石材産業協会認定 1級「お墓ディレクター」 [認定番号:05-100110-02]

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